好きになった不倫相手が、本気で自分のことを愛しているのか、気になりますよね。悩み相談サイトでも、圧倒的に多いのがこの相談です。
不倫のケースは、ほんとうに人それぞれ。男性の態度がこうなれば本気だとか、本気じゃないとか、一概に言えるものではありません。
ただひとつ言えることは、男性は言葉ではなく、行動で示すいきもの。
いっぽう女性は、愛の証を言葉で聞きたいのです。
たとえば、男性からは言葉でそれらしいことを何も言ってくれない、LINEの返事もそっけない。でも彼は、彼女の立場をおもいやり、さりげない行動で愛を示しているつもり。
ところが女性は、彼のせっかくの心遣いには目もくれず、いつも不満げで浮かない表情。たまりかねた男性が「オレと一緒に居て楽しくないの ?」と、ケンカに。よくあるパターンですが、悲しいすれ違いですね。
口では、いつか離婚するとか、きみを失いたくないとか、言われてしまうとつい信じたくなるのが女性です。
言われたときはもちろんうれしい、でもその直後からなんだかモヤモヤしませんか ? 少しでもモヤモヤ感を払拭するために、この記事を参考にしてみてくださいね。
そもそも「本気」とは
男性側からすると、不倫関係でも気持ちは「本気」だと言うのです。
まあ、言ってることはわかりますよ。妻以外の女性と会っているときは、本気でその彼女を愛おしいと思い、全身全霊で彼女を幸せにしたいと感じているんでしょう。
女性側の言う「本気」はしかし、そのようなスポット的な本気ではなく、パートナーシップを実現するための本気なのです。
家族と別れて、自分と婚姻関係を結ぶ。それが女性の求める本気です。それには、愛情はもちろんですが、女性やその家族、社会に対する責任も伴います。こう考えると、男性側のハードルはかなり高く、いったいどれだけの不倫男性が「本気」を示せるのか疑問ですね。
男性の「本気の行動」とは
そんなの美談だよ、と言われそうですが、もしも男性が本気で女性を愛しているなら、不倫関係なんぞに持ち込まないです。そうは思いませんか ?
本気で彼女を大切に思うなら、自分が既婚の身なのにお手付きみたいなことはしませんよ。安易に手を出したりしません。そこはグッとこらえて、彼女の幸せを願い遠巻きに見守る。もしくは、自分が離婚してから、改めてその女性に交際を申し込むというのが筋です。
あるいは、法律上籍を入れることはできないけど、彼女と住む家を用意し、生活の保障をして、子どもができたら認知する。いわゆる「お妾」「二号さん」ですが、よほどの財力がないと無理です。
では、もっと現実的なところで言うと、計画的に離婚手続きに着手するとか、それが長引きそうならまず別居する、という行動ではないでしょうか。
先ほども申し上げましたが、女性を目の前にしているときは、男性はいつでも本気です。「いつか離婚する」「きみを失いたくない」と「本気」で言われたら、女性だってクラッときちゃいます。「子どもが小さいからもう少し待って」と子どもをダシに使われたら、女性は「ああ、優しいパパなのね」とヘンに納得しちゃいます。
でも、そうじゃないでしょう ? ご自身のことをもっと大事に考えてくださいね。
男性にだって、いろいろな事情があるでしょう。いくら本気でも、即、行動 ! とはいかないのが現実かもしれません。
しかし、少なくとも上記に挙げた行動が「本気」基本路線、と考えて間違いないと思います。なぜなら、不倫関係という、不安定かつネガティブな状況に、愛する女性を長々とつなぎとめるって、自己中心的な考えだからです。ほんとうにその人が大切なら、そんな状況から一刻も早く解放してあげたい、と思うのが男の思いやりというものでしょう。
あなたは男性の「本気」にふさわしいか
きびしいこと言っちゃってごめんなさい。
でも、結婚も不倫も、相手があっての関係です。男性が本気になるかならないかは、あなた次第ともいえるのです。
- 不倫関係が長引いて、なかなか離婚してくれない
- 妻とは不仲アピールしておきながら、仲睦まじい家族写真をSNSにアップする
- 仕事都合であなたとの予定をドタキャンする
- セックス以外のデートがない
- コミュニケーションが雑
あなたの不倫相手がこのような態度をとるのは、そういう扱いをしても大丈夫な女だと思われているからです。そういう扱いをしてもなお、尻尾を振ってついてくる女だと思っているからです。
人との出会いは「引き寄せ」なのです。こういう人を引き寄せたからには、あなたにも要因があるわけです。自戒をこめて、断言できます。
なぜ、不倫関係でこんな男に振り回されるのか。それは、あなたが自分の人生を生きていないから。
不倫関係になる人は、日常生活で空虚感を感じて、それを埋め合わせたいために不倫するというケースがとても多いです。
心に空しさを持っていると、不倫相手から満たしてもらうことしか考えません。そうして出会った相手も、同じようにあなたに満たしてもらおうとする。けっきょくお互い奪い合いですよね。
相手どうこう言う前に、自分をよく見つめてみましょう。無償の愛とまでは言いませんが、自分の幸せをまず大切にしつつ、相手を受け止めてあげられる人が、本気の男を引き寄せるのです。
不倫成就、その後
最後に、少し後味のわるい話をさせてください。
不倫相手の離婚が成立し、自分と結婚してくれた、めでたしめでたし。お相手は、「本気」を貫いて行動し、あなたとの人生を選択してくれたのですね。
はたしてその後、女性たちはどのような生活を送っているのでしょうか。
とうぜん幸せな結婚生活を満喫していると想像したいところですが、そうではない女性も少なからずいるようです。
ある女性は、W不倫後お互いの離婚が成立し、結婚できたのはいいけど、ご主人がまた他の女性と不倫するのではないかと心穏やかではないというのです。まあ考えてみればそうですね。元奥さんを裏切って自分と結婚したのですから、同じことが将来起きないともかぎりません。
また子連れ再婚した女性は、夫婦間でもめ事が起こるたびに、ああやっぱり不倫して結婚した相手だからかな、と思ってしまうということです。ご主人は、女性も連れ子も大切にしてくれるそうです。それでもなお、不倫という事実が暗い影を落としているのは、切ないですね。
不倫成就しても、やはり心の片隅にうしろめたさが残っているのです。不倫したおかげで、元奥さんだけでなく、その家族や自分の家族も傷つけてしまった。社会的にもネガティブな印象を持たれてしまう。人間ですから、そういう思いに駆られてしまうのはしかたのないことです。
不倫がいい悪いということではありません。せっかく出会った相手ですから。でも、できれば不倫関係を早く解消できるよう、努力すべきだと思います。
心から幸せを感じながら、人生を歩んでいくために。