あなたはすでにソウルメイトに出会っています

ソウルメイトという言葉が流行りだしたのはおよそ30年前、ワイス博士の「魂の伴侶」という本が世に出たころでした。

この本では、前世からの愛惜の念によって今世ふたたび出会う人々を、ソウルメイトと定義しているわけです。胸がキュンとする、相思相愛・ラブロマンス的な出会いを想像しますよね。

一方で、ソウルメイトとは「前世で影響を及ぼし合った魂グループ」と考える人もいて、私もこちらの広義的解釈に賛成します。占星術でホロスコープを見てみると、ロマンスだけに限定されない魂の痕跡が見られるからです。

前世から引きずる思いは、愛惜だけでなく、迷惑をかけた後悔とか、恨みとか、支配欲とか、まあいろいろあるわけです。それらが引き寄せあって今世出会った人々の中で、恋愛に発展することもあるし、仕事仲間、友人、家族関係になっていくのです。ソウルメイトだからといって、必ずしもロマンスや癒しがデフォルトなわけではありません。

そういう意味では、私たちのまわりに存在する人々は、みんなソウルメイトなのです。この記事では、ソウルメイトの中でも恋愛に発展するパターンについて、解説していきたいと思います。

 

ホロスコープ上ではどんな特徴があるのか

ためしに職場の同僚数人のホロスコープを調べたところ、見事に皆さん私のソウルメイトなんですね。

彼らは単に仕事上のつながりだけで、特別親しいわけではありません。そんな表面的な関係でも、前世からの縁がつながっていて、おもしろいなと思います。

ホロスコープのどこを見るかというと、ドラゴンヘッドという感受点です。ふたりのホロスコープを重ねて、お互いのドラゴンヘッドと他の感受点や天体との角度を見るのです。

重要な角度は0度と90度です。

たとえば、私のドラゴンヘッドと相手の太陽、月、金星の個人天体が0度で重なっていれば、「魂の伴侶」級のソウルメイトです。

ドラゴンヘッド側が引き寄せる人、天体側は引き寄せられた人です。そして0度の場合、天体側の人は、ドラゴンヘッド側の人に対して、恵みや癒しを与えます。それが、今世出会った目的なのです。

角度が90度のときは、天体側の人はドラゴンヘッド側の人に対して、数々の試練を与えることになります。詳細は省きますが、天体によっては非常に厳しい内容になることも。

90度の関係では、前世でドラゴンヘッド側の人が天体側の人に対して、多大なる迷惑をかけていたのです。それを相殺するために、今世では天体側の人が、ドラゴンヘッド側の人に試練を与えているのです。やったらやり返す、の世界ですよね。

興味深いことに、お互い90度の関係でがんじがらめになっている仲良し夫婦とか存在するんですよ。ですから、ドラゴンヘッドは重要ですが、これだけでふたりの関係が決まるわけでもないのです。そこがホロスコープの面白さです。

 

 

恋愛には発展するけどモヤモヤな関係

ドラゴンヘッドと天体の角度は、0度と90度が強烈ですが、60度や120度というのもあります。

占星術家の中には60度、120度は無視するという人もいます。というのも、この角度が表すのは安易な関係性で、成長ののりしろが少ないからなのです。それでも、引き寄せあっていることに変わりはないと私は思います。

とくに120度の関係は、いっしょに居て居心地がいいのです。私と息子の関係がじつはこれです。アラサーにもなって、いまだに実家に居座っていて、お互い空気のような存在です。

これが男女の間柄になると、恋愛関係にはなるけど、結婚までには至らない、という中途半端な状態になります。

女優Kさんは、所属事務所から独立後、俳優Tとの不倫関係をメディアで告白しました。このふたりが、120度をたくさん持つ関係です。やっかいなことに、肉体関係にもしがらみ(ドラゴンと火星が90度)のあるふたりなので、なかなか離れられない、でも結婚は?という状況。

不倫になる人には多い角度なのかもしれません。前世での気の置けない関係性がなつかしくて、また出会っちゃったあ、みたいな感じですね。

 

 

 

パートナーになる関係

出会って結婚にいたる関係性では、ドラゴン/天体の0度と90度に加えて、今世での相性の良さが必要になります。相性が良ければ、90度の試練も乗り越えられるというわけです。

たとえ、お互いが90度でがっぷり四つであっても、相性の良さで険悪にならないのでしょう。

ただ、ドラゴンヘッドだけのつながりだと、その目的を達成したあと別れてしまうこともあります。

私のドラゴンヘッドと元夫の月は0度で重なっていました。「魂の伴侶」級ですよね。しかし、相性が良くなかったので、ストレスの多い生活でした。元夫から大きなギフトをもらったあと、私は彼との関係を解消したのです。

また、相性が良くても、ドラゴンと天体90度の内容があまりにも厳しい場合は、けっきょく別れがやってきます。

女優Fさんは、お笑い芸人と結婚しました。ゴージャスな披露宴が話題となりました。しかし、Fさんの冥王星が彼のドラゴンヘッドに90度で食い込んでいたのです。前世で、相当ヤバい関係だったんでしょうかね? 相性としては悪くなかったのですが、アッという間に離婚してしまいました。

また、ドラゴンヘッドとのつながりが厳しいものでも、太陽と土星が120度を形成していると、安定したカップルになる傾向があります。

土星は、前世のつながりや今世の相性とはまた違った、深い絆を表すのです。少し前に、不倫で騒動になったタレントがいましたが、女優でもある奥様は離婚せず、夫をけなげに支えています。このふたりは、妻の太陽、月、水星と夫の土星がすべて120度で、ちょっとやそっとでは別れないでしょう。

こんなのゼッタイ離婚だー ! とテレビにむかって吠えていた私。でも、離婚しないという報道を見て、ホロスコープをチェックしたら納得。深いですね。

このように恋愛対象として出会ったとき、最初に気づくのは引き寄せられた天体側の人です。

一目惚れというのでしょう。顔を見た瞬間、「なつかしい」「あったかい」「声がすてき」と感じて、ドキドキするのです。「この人と結婚する」と感じる人もいるようです。ドラゴンヘッド側は、最初は何も感じない人が多いみたいです。

 

出会いっておもしろい

私の両親は、ドラゴンヘッドのからみもなければ、相性も最悪でしたが、結婚しました。

できちゃった婚が理由でしたが、じつはそれぞれ私とのつながりが強かったのです。

私と父、私と母、それぞれソウルメイト。その出会いを果たすための結婚だったと言えるでしょう。無意識にそんな相手を選ぶのだから、おもしろいですね。この結婚を経て、今後はこのふたりもソウルメイトとなるのです。

私たちのまわりは、ソウルメイトだらけ。まずは自分の感覚を信じて、相手のどこが好きか、きらいか、むかつくのか、ホッとするのか、よく観察してみましょう。

そのうえでホロスコープを見ると、びっくりするような発見があるかもしれません。

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